
老子道徳経
Ursula K. Le Guin
SFの巨匠ル=グウィンが、老子の思想を現代的かつ詩的な感性で再構築し、古の知恵を驚くほど身近なものへと昇華させました。簡潔な81の言葉を通じて、複雑な現代社会で「何もしないこと」の真の強さを学び、自分らしく軽やかに生きるための調和の視点を得ることができます。
「みち」と 「なまえ」の なぞ
この よの はじまりと、ことばでは あらわせない 「みち」の ほんしつを まなびます。
なまえの ない しんじつ
うつわの なかの くうかん
みずの ような いきかた
「からっぽ」が もつ ちから
なにも ないことが いかに やくにたつか、その ぎゃくせつを ひもときあかします。
もっていない ことの よさ
こころを しずかに たもつ
ひかりを やわらげる
「むい」という いとなみ
なにも しないことで すべてを なしとげる、ふしぎな ちからを りかいします。
なにも しない すごさ
ながれに まかせる
ちからを ぬく いきかた
せかいの ははなる もの
すべてを うみだす みなもとを ははに たとえて かんがえていきます。
ははなる みなもと
おさない ころの じゅんしんさ
もどることの うつくしさ
ほんとうの かしこさとは
ちしきを ためるのではなく、よけいなものを すてる かしこさを まなびます。
ちしきを すてる
たりることを しる
しずかな ちから
やわらかい ものの しょうり
よわいものが つよいものに かつ、しぜんかいの ふしぎな ほうそくを しります。
やわらかいものが かつ
あらそわない という せんたく
ひくい ところに たまる
よい りーだーの ありかた
ひとびとを ひっぱるのではなく、うしろから そっと みまもる すがたを まなびます。
かげから ささえる りーだー
ちいさな くにの しあわせ
むりを しいない
たびの おわりと はじまり
「みち」を あゆみつづける ための さいごの おしえを ふりかえります。
みかえりを もとめない
よい ことばとは なにか
たびは つづいていく
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